ホスピス 緩和ケアの役割
積極的治療が困難な病を持つ患者さんが、
苦痛を軽減され、尊厳を持ち、その人らしく生きられるように。積極的治療が困難な病を持つ患者さんが、苦痛を出来る限り軽減され、人間としての尊厳を持って、その人らしく生き抜くことができるように援助するところです。そのために、患者さんとご家族の想いと意思を尊重してまいります。
おこなわれる治療について
- 延命を目指す治療は行いませんが、患者さんとご家族の日々のQOL(生活の質)の向上・維持のために、ケアを行います。
患者さんの苦痛は、痛み・嘔気・だるさなどの身体的苦痛にとどまらず、不安やうつ、家族の問題や経済的問題、生きる意味への問いや恐怖感などが絡まって存在しますので、多職種のチームによる全人的ケアを重視しています。鎮痛薬の使用をはじめ、苦痛症状の緩和ケアは積極的に行います。
そのために、患者さんとご家族の想いと意思を、時間をかけてお聴きします。そして、残された貴重な日々、ご希望される生活を送ることができるように、お応えするよう努めます。
ホスピス 緩和ケアは最後の生活の場とは限りません。苦痛な症状を集中的に緩和して自宅へ戻る短期間の症状コントロール入院、また、介護者の方の休養を目的に、患者さんに短期間ご入院頂くシステム(レスパイト入院) も行なっています。地域の医療機関と連携し、患者さんとご家族に、その時に一番良い生活の場を提供できるように努めます。